資本主義の難点 - 書評 - 新しい資本主義
たつをさんとこと同様オトバンクより献本御礼。 新しい資本主義原丈人率直にいって、著者の主張のどこが新しいのか、前著「21世紀の国富論」と比較してすら分からなかった。「資本主義の一種」としての著者の主張は、古きよき「ものづくり至上主義」に過ぎない。しかし、同じ「新しくて古い」主張としては、本書の方が優れている。なぜなら、本書からなぜ著者がそれを唱え始めたかの動機がきちんと書かれているからだ。本書「新しい資本主義」が、前著と比べて新しいのは実は一カ所である。それが、あとがき。 P. 185 私は、ベンチャーキャピタリストとして、富豪を500人以上は生み出してきたが、見ているとみな、その後ろくな人生を送っていない。 いちばんお金持ちになったのは、ネットバブルのときに私が出資した会社の社長だった。スイス人の貧しい成年だったが、三十歳ぐらいで、いきなりキャッシュで五〇〇億円を手にしたのである。貧しかった反動で大きな家に住みたいと思ったのか、彼はお城を買った。かつての大富豪であれば、子どものときから召使いにかしずかれることに慣れていただろうが、子どもの頃親子だけで慎ましく生
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