座談会「世界の金融危機と日本の進路」(5)日本は成長よりも質的な向上を目指すべき
2008年12月8日 出席者:内田和人氏(東京三菱UFJ銀行企画部経済調査室長) 平野英治氏(トヨタファイナンシャルサービス株式会社取締役) 水野和夫氏(三菱UFJ証券チーフエコノミスト) 司会: 工藤泰志(言論NPO代表) この座談会 の【レポート】 はこちら 日本は成長よりも質的な向上を目指すべき 工藤 平野さん、ありがとうございました。(平野氏退出)。それでは水野さんの話をお聞きしたいのですが、これまで私たちが話し合っていた二つの点にコメントをいただけますか。一つは今のグローバルな金融、経済の危機をどうやって乗り越えていくのか、さらにアメリカを中心とした経済行動をこの危機の後にどう描くのか、という点です。 水野 金融危機についてはアメリカの家計で4兆ドルくらい過剰債務が生まれていますが、EU15の経済規模がアメリカとほぼ一緒で、イギリスの家計の状況を見ると、過剰債務の状況もアメリカの家計と同じかそれ以上ですから、おそらくEU15カ国ベースでもアメリカと同じくらいの過剰債務を抱えていて、合わせて8兆ドルくらい過剰債務があると思い
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